賃金を引き上げ、誰もが人間らしく暮らせる社会に【1面】ー 1

2022奈良県春闘共闘会議総会

(12月13日奈良県教育会館)

総会議長は奈良県年金組合者・加藤勇書記長が務めた。

奈良県春闘共闘会議は12月13日、奈良県教育会館で総会を開催し、22春闘方針を確認した。
松本俊一代表委員（奈労連議長）は主催挨拶で、「岸田内閣は憲法を変えようとしている。絶対に許してはならない。参議員総選挙勝利を」と強い決意を示し、「団結こそ力、秋闘の教訓生かし、ていねいに要求を取り下げ、元気な春闘にしていこう」と呼びかけた。

春闘の足元を見つめ直そう【1面】ー 2

新年のあいさつ　奈労連議長・松本俊一

労働組合に求められるのは足元の要求をしっかりまとめあげる事です。「一致する要求による団結」という大原則が果たして実践できているか。個々人の苦しい生活の実情の声は港に溢れかえっていますが、その根本原因は何処にあるのか職場、地域で頻繁に語り合い、議論されているかと言うと、まだまだそうはなっていないと思います。
　労働組合が掲げているスローガンや方針が本当に国民、労組員の胸に届いているか改めて問い直していく必要があると考えます。この間「目に見え、音に聞こえる春闘」とこだわってはいますが、表面的に見えて聞こえているだけで、一人ひとりの心まで届いているか。
　SNSの活用により発信の方法は飛躍的に発展しています。固定観念にとらわれず、何でも挑戦していく必要はありますが、結局心に届くのは一対一の繋がりが基本にある事を肝に銘じて、他に足を付けて丁寧に22春闘を闘い、勝利を勝ち取りましょう。

保育所で24人が組合結成　監督署は是正勧告も【2面】

報告

御所市の保育士24人が、正規と非正規いっしょに組合を結成した。時間外労働（残業代未払い）問題もあり、監督署も調査に入り、是正勧告した。組合結成通知書を理事長が受け取らずに、目の前に落とすこともした。一人一人呼出し、「なぜ加入。しなくても聞いてあげたのに」など懐柔。労働委員会に不当労働行為を申し立てており調査が始まる。

◆Tさん（男性）は、「コロナ禍であり経営がきつい。ほかに職場を見つけてほしい」と社長から言われた。「早朝から長時間労働で頑張ってきたのに」と必要とされていないと受け取り、精神的不調に。奈労連が問い合わせると「解雇などと言っていない。他の人にも先を考えて話した」という。療養を余儀なくされており、長時間労働や未払賃金の改善を求めている。

◆ヤマト運輸の谷口さん（男性・55歳）は、パワハラなどで適応障害となり奈労連へ相談。監督署へも労災申請をした。評価では労災にならなかったものの、会社の影響による発症であり、自分自身の責任ではなかったことに自信を持てたという。一刻も早い職場復帰をと願っている。

◆県庁職員Oさん（30歳）は、4月に正規採用をされたが、試用期間中に重大な過失がないにもかかわらず11月に条件付き採用期間を理由に退職辞令通知が渡された。県との団体交渉は2回、弁護士と相談、不当解雇で訴えることになった。裁判中だ。

今年も”核兵器廃絶”を　平和と民主主義の課題に【3面】

コロナ禍の2021年も自粛行事となったが、原水協などの「網の目平和行進」はすべての自治体で行われた。

国際的にも禁止条約参加への流れが広がり、締結国会議も予知され、核兵器保有国と唯一の戦争被爆国日本の言い分にはもはや正統性はないとの声がますます広がっているという。

県内の平和展などの取り組みも活発に

奈良県の平和委員会や安保破棄県実行委員会などが取り組む平和行事は、自治体の協力の中で増えている。

町から　村から　職場から【4面】

ひとりの「仕方がない」からまず相談を
奈労連行動「全労連ビラ」13,000枚を配布

老朽原発このまま廃炉！大集会inおおさか　1600人が参加(大阪市・うつぼ公園)

原発ゼロ・被災者支援奈良のつどい実行委員の松本俊一共同代表が、奈良の脱原発運動の活動を報告。集会後、元気よく御堂筋をデモ行進した。